スキンケアの組み合わせはどう選ぶ?正しい順番と基礎化粧品の選び方まとめ
日々のお肌のお手入れでふと疑問を覚えるのがスキンケアの組み合わせや使う順番!
これとこれって一緒に使っていいの?これはどっちが先なの?などの疑問は使う化粧品が増えれば触れるだけ、増えていきます。
そんな素朴な疑問をまとめてみましたので参考にしてみて下さいね★
組み合わせてはいけないスキンケアは?
組み合わせをしてはいけないスキンケアは【ありません】!
基本的にどこのどのメーカーのものを一緒に使っても問題がないのが化粧品です。
化粧品は自由に組み合わせて使える!
化粧品は薬ではないので、効果も副作用もないものなんです。
お手入れをするだけのものなので、正しい組み合わせも間違った組み合わせも存在しません。
スキンケアとは肌に足りないものを補い、肌を健やかな状態に導くものの事で、基本的に効果のあるものはなく、お手入れに留まったものでしかありません。
効果が出てしまうと必ず副作用もセットで出てしまいます。
効果はないけど、副作用もないものが、化粧品と名乗る事が出来るんです!
副作用がないので危険はほとんどなく、どれとどれを組み合わせても問題が起きる事はありません。
スキンケアの正しい順番は?
どのスキンケア化粧品をどんな順番で使ったとしても、やっぱり問題は起きないのですが、肌への浸透力は違ってきます。
肌への浸透力が違ってくると、化粧品の恩恵も変わってきます。
これは正しい順番で使う事がもっとも望ましいので、イラストにまとめたので簡単に確認してみて下さいね!
スキンケアの正しい順番!
まずはスキンケア化粧品の順番を確認してみましょう。
基本的な順番を上のイラストで表しました。
こんなに沢山使いたくない!
という場合には美容液を抜く、乳液を抜く、という手段があります。
化粧水はなるべく使う様にし、肌の水分を閉じ込める役割として乳液かクリームのどちらかは使う様にしましょう。
スキンケアは肌に足りないものを補う事なので、化粧水で水分を補い、乳液やクリームで脂分を補い肌にフタをするというイメージです。
スキンケアの順番①クレンジング・洗顔
まずはクレンジングと洗顔。
これは朝も夜も順番は同じです。
朝は洗顔料で軽く顔を洗い、夜の間に分泌された余分な皮脂と汗、夜の間に付着した菌や埃を落とします。
夜はメイクをしていればクレンジングで油分の多いメイクを落とし、クレンジングでは落とせない皮脂や汗の汚れは洗顔料で落とします。
この時、乾燥肌や敏感肌の人にはダブル洗顔不要のクレンジングがおすすめですが、脂性肌や普通肌の場合はクレンジングと洗顔料の両方を使うのがおすすめです。
スキンケアの順番②導入美容液
美容液には何種類かあり、導入美容液、ブースター美容液と呼ばれるものは化粧水より先、一番最初に肌に塗ります。
それ以外の美容液の順番の見分け方は、化粧水よりも油分が多いか少ないかで見分けます。
導入やブースターでなくても、化粧水より油分が少なくシャバシャバしているものは化粧水よりも先に使うのがおすすめ。
スキンケアの順番③化粧水
化粧水の中にもブースタータイプのものもあり、ブースタータイプのものならば美容液よりも先に使います。
化粧水を二種類以上使っている場合も、水分が多くシャバシャバしているものから先に使います。
ほとんど水分であるミスト系の化粧水は一番最初になります。
とろみのある化粧水の場合は、化粧水の中では一番最後に使います。
スキンケアの順番④美容液
特にブースターや導入美容液ではない場合、化粧水の後に使います。
化粧水は90%以上が水分ですが、美容液はほとんどが美容成分で出来ている場合が多いです。
美容成分の中には植物や動物性のオイルが配合されている場合も多いので、美容液は化粧水の後になります。
美容液を二種類以上使っている場合にも、水分が多く緩いものを先に使います。
スキンケアの順番⑤乳液
乳液は化粧水・美容液の後に使います。
乳液には油分が沢山含まれており、最後にフタをする役割があります。
化粧水はほとんどが水分なので顔に定着してくれず、すぐに蒸発してしまいます。
美容液は油分の多いものもありますが、フタをする役割というよりは、肌に美容成分を届ける役割なのでフタとしては使わない方が無難です。
最後は油分の多い乳液で、皮脂膜の代わりに顔にフタをする様にしましょう。
スキンケアの順番⑥クリーム
乳液だけでは何だか顔が乾燥してしまうと感じる時にはクリームをプラスするのがおすすめ。
クリームは他にも美容を目的としたものもあり、自分の肌悩みに応じて選ぶのも◎。
クリームも最後にフタとして使えるので、乳液を抜いてクリームを最後に使ってもOK!
気を付けたい!間違ったスキンケア
上のイラストはやってはいけないNGなスキンケア方法です!
シャワーを顔に当てている
これは肌にあるセラミドを一気に失いかねない危険な行為です。
セラミドとはラメラ構造の一部で、肌の水分を挟み込み保持する働きがあります。
セラミドを失ってしまうと肌の水分はどんどん外へ出て行ってしまい、バリア機能も低下するのでエイジングの元になってしまいます。
がっつりダブル洗顔している
クレンジングオイルと洗顔の両方を使っている人は要注意です!
クレンジングオイルはクレンジングの中でもトップの洗浄力で、必要なセラミドまで取ってしまいます。
さらに洗顔をしてしまうと、セラミドが減っている肌を直に洗う事になり、肌は怪我をした状態に陥ります。
肌が怪我をした状態になると、通常28日間かけて行われるターンオーバーが必要以上に早まり、さらに乾燥が進んでしまいます。
化粧品の高速・乱暴塗りをしている
上でも書きましたが肌組織はとっても繊細なので、乱暴な塗り方をすると簡単に壊れてしまいます。
肌組織が壊れてしまうとエイジングを加速させる原因になります。
肌にとって三大悪影響は【乾燥】【摩擦】【紫外線】です。
肌組織が壊れる事により、紫外線によるダメージも受けやすくなってしまいます。
化粧品の叩き込みをしている
これも肌組織を破壊する原因になります。
どうしても叩いてしまう人はコットンを使ってスキンケアを塗る事をおすすめします。
その際、コットンをしっかり湿らせないと摩擦が起きてしまうので、手で塗るよりも化粧品の消耗が早くなるのがデメリットになります。
タオルで顔を強く擦っている
実はタオルで顔を擦るだけでもセラミドは取れてしまうんです。
タオルは顔にポン、ポンと優しく置く様にして使いましょう。
一つでも当てはまる人はそれが肌荒れを起こしている原因になっているかもしれません。
こちらのイラストは正しいスキンケアの方法です。
ぜひ参考にしてみて下さいね★
基礎化粧品を選ぶ基準と組み合わせ方
基礎化粧品を選ぶ際、一番大事なのは自分の肌質に合ったものを選ぶ事です。
それに加え上で紹介した正しいスキンケアの使い方をする事で、肌悩みを解消できる場合もありますよ!
自分の肌に合ったものを選ぶ
自分の肌に合った化粧品を選ぶ事も重要です。
オイリー肌なのに乾燥肌用の化粧品を使っていたり、肌が弱いのにピーリングの強いスキンケアを使っていたら肌荒れは頻繁に起きてしまいます。
自分の肌質を知って正しいスキンケアを行いましょう。
肌質を確認するチェックリストを用意したので自分がどういう肌タイプなのか確認してみて下さいね★
①乾燥肌
□洗顔後、何もつけないでそのままにしておくとつっぱる
□朝起きると肌がかさついている
□肌を少しひっかくと赤くなる
□小皺が目立つ…
□キメは細かい
□ニキビは出来にくい
乾燥肌のお手入れの仕方は?
洗顔では皮脂の落としすぎに注意し、水分と油分、両方をバランスよく与えるスキンケアを心がけて。
ドライスキンの人はセラミドやヒアルロン酸が配合されている基礎化粧品がおすすめ。
しっかりと乳液とクリームも使う様にしましょう。
②脂性肌
□洗顔しても直ぐに皮脂が浮いてくる
□見た目で肌がてかっている
□毛穴が開いている
□肌が硬くゴワついている
□朝起きると肌がべたついている
□昼休みの化粧直しは絶対必要
脂性肌のお手入れの仕方は?
油分を少なめに使い、日中もしっかりと皮脂ケアをする!
皮脂量も水分量もあるオイリースキンの人は油分を与え過ぎないスキンケアがおすすめ。
あっさりめの乳液やクリームを使う方がいいでしょう。
日中も浮いてきた皮脂はしっかりあぶらとり紙でオフする事で皮脂ケアになります。
③インナードライスキン
□洗顔直後にかさつく
□洗顔後、時間が少し経つとべた付く
□毛穴が開いている
□肌にハリがなく、細かなシワが多くある
□ニキビが出来やすい
□べた付くスキンケアはイヤ
インナードライスキンのお手入れの仕方は?
水分が逃げるのを防止してうるおいを補給し肌質を改善させよう。
皮脂量が多く水分量が少ないインナードライは、すっきりタイプの洗顔料は止め、化粧水はたっぷりめに使うのがマスト。
セラミド入りの美容液なども有効です。
④ノーマルスキン
□肌トラブルは起きにくい
□べた付かないくらいの適度な皮脂がある
□肌がみずみずしくしっとりしている
ノーマルスキンのお手入れの仕方は?
ノーマルの場合は今のスキンケアを続けながら保湿ケアをプラスする事で肌質がアップします。
理想的な肌状態なので基本的なスキンケアでOK。
しかし年齢が進むと乾燥しやすくなるので、少し肌が乾燥していると感じる時には保湿ケアをプラスするのがベスト。
⑤混合肌
□Tゾーンはべた付くが目元、口元、頬は乾燥している
□30代になってから顎などのフェイスラインがべた付く
□胸元や背中の真ん中にニキビができやすい
混合肌のお手入れの仕方は?
乾く場所とべた付く場所は分けてお手入れするのがマスト。
顔全体に保湿成分の入った化粧水を使い、乳液やクリームは乾く場所にだけ塗る様にしましょう。
スキンケアはライン使いをした方がいい?
化粧品メーカーはみんなスキンケアに必要な化粧品全てが販売されています。
メーカーのスキンケア化粧品は、実際ライン使いした方がいいのでしょうか?
ライン使いした方がいい場合もある
肌の状態によってはライン使いをした方が良い場合もあります。
たとえば乾燥肌を改善したい場合には、乾燥肌に特化した医薬部外品の化粧品をメーカー使いした方が肌にはいいです。
というのも、ライン展開している場合、メーカーはラインで使った場合の相乗効果を吟味して化粧品を作っている場合が多いので、何か一つの肌悩みを解消したいのなら、その肌悩みに合った訴求の化粧品をラインで使うのがおすすめです。
ニキビを改善したい場合は、ニキビケアに特化したメーカーの化粧品をライン使いするのがいいと思います。
ただ、肌悩みが多岐に渡る場合はその限りではありません。
たとえばニキビと乾燥肌とシワを改善したいと思うなら、ニキビケアの化粧品だけを使っても全てをケアする事は出来ません。
例としては一番改善したい悩みがニキビの場合、ニキビケアに特化した化粧品でまとめつつ、シワケアに特化した美容液を使い、尚且つ保湿力の高い成分が配合されている保湿クリームをプラスして使う、という風に使う化粧品を増やすしかありません。
基本的には美容についての悩みは美容液を導入し、乾燥肌の場合は保湿力の高いヒト型セラミドが配合されているクリームを使い、毛穴やニキビケアの場合はクレンジング・洗顔・化粧水を毛穴やニキビケアに特化したものにするのがおすすめです。
しかし深刻な悩みの場合は皮膚科に通う事をおすすめします。
間違ったケアで悪化してしまう場合もあるので気をつけましょう。
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記事執筆にあたり参考にした専門書籍
『化粧品成分表示のかんたん読み方手帳』著者…久光一誠
1997年、東京理科大学大学院基礎工学研究科修了。博士(工学)。
『おもしろサイエンス 美肌の化学』著者…福井寛
1972年広島大学工学部醗酵工学科卒業。1974年広島大学大学院工学研究科修士課程修了。福井技術士事務所代表。受賞歴多数。
『いちばんわかるスキンケアの教科書』著者…高瀬 聡子
皮膚科医。ウォブクリニック 中目黒総院長。
慈恵医科大卒業後、同大に皮膚科医として勤務。2003年に化粧品「アンプルール」を開発。
『美容皮膚科ガイドブック第2版』著者…川田暁
1979年東京医科歯科大学医学部卒業。東京医科歯科大学医学部皮膚科医員。1988年防衛医科大学校皮膚科講師。1990~1992年カリフォルニア大学サンフランシスコ校研究員。1997年帝京大学医学部附属市原病院皮膚科助教授。
『化粧品成分検定公式テキスト』編…一般社団法人
化粧品成分検定協会
『スキンケアの化学』著者…田上八朗
1977年 – 1983年、浜松医科大学助教授。1983年- 2003年、東北大学医学部教授。皮膚科領域で多方面の研究を多数国際雑誌に発表し、皮膚科学にインパクトを与えた。
『美肌のために必要なこと』著者…北條元治
株式会社セルバンク代表取締役、RDクリニック顧問、東海大学医学部非常勤講師、形成外科医、医学博士。
『日本化粧品検定1級対策テキスト』著者…小西 さやか
日本化粧品検定協会R代表理事。
『必要なのはコスメではなくテクニック』著者…長井かおり
ヘアメイクアップアーティスト。
『医者が教える食事法』著者…牧田善二
AGE牧田クリニック院長。糖尿病専門医。医学博士。